<2020/11/22(日) 昼公演>
劇団四季アラジン。
2015年に開幕して以来5年チケット難が続き、内容的にそこまで努力をしてまで見たいと思うこともなかったため、今まで観たことがなかった演目。
プロデューサーズを見て生観劇の楽しさを久々に味わい、他にも何か見たいな〜という気持ちになった今ちょうどコロナ禍でチケットが取りやすくなっていた為、おけぴで前日に出ていたC席のチケットを取り、軽い気持ちで見に行ってみました。
超〜〜〜〜〜楽しかったです!!!!!
たーーーのーーーしーーーーいーーーー!!!!!
演劇的なものを何も期待せず、華やかなダンスショー、エンターテイメント、見世物を見るんだと割り切って来ればこんなに楽しい演目もないのでは!!??
舞台装置と衣装、特に装置、一体いくらお金かけてるんです!!!?!?
ここだけバブルの匂いがします!!!バブリー舞台!!!!
あらゆる場面が絢爛豪華!!王宮の部屋、黄金の洞窟、空飛ぶ絨毯の後ろで煌めく星々!!
男性アンサンブルがいる分、ダンスの動きがより速く力強く躍動的で楽しい!!
色とりどりの衣装が縦横無尽に舞台上で入り混じり、様々に展開されるフォーメーション!!
宝塚のショーを見た時のような満足感ですが、宝塚でもセットやダンスでここまで魅せるここまで演目ってなかなかないのでは!?
セットもですがキャストも気合入っているというか、配役されてるメインキャストが粒揃いで、四季の気合を感じたというかここに最精鋭持ってきてるんじゃないかと疑わずにいられませんでした。
ジャスミンとアラジン、かーわーいーいー!!
平田さんは(私は未見ですが)レミゼでエポニーヌをされていたし、シルヴェスター・リーヴァイ歌唱コンクールで受賞もされていたので実力は十分だろうと、キャスト表でジャスミンだとわかった瞬間に期待しましたが、やっぱりお歌が上手かった!!!発声も申し分なく綺麗な声を響かせて聴かせてくれ、キャラクターも勝ち気で若く可愛らしい感じ!!
ジャスミンはアニメ版よりだいぶウーマンリブ的な空気が強まっていました。未見だけど実写映画版に近いのか、アニメと実写映画の中間なのかな?
アラジンの友人トリオやジーニーに尺と出番を割かれている分、ヒロインの割には出番が少なく、少し存在感と印象(パンチ)が弱く感じたのが残念でした。もうちょっと演技でキャラクターを掘り下げて固められそうかな?頑張ってください!!
厂原アラジンは歌は正直苦しそうで気になってしまったけど、キャラクターが憎めないというか終演後には良かったねー!と言えてしまう好青年だったので空気感の勝利。ダンスはキレキレで良かったと思うので、歌よりダンス枠の役者さんかな?
小柄?だけどガタイがめっちゃいいというか腹筋がバキバキに割れてるマッチョマンに見えたんだけど2階11列から見ていたのでイマイチ自信がない。
雰囲気は好青年なんだけどヘタレ!!!お前!!!そこでヒヨるなという所でヒヨるので若干イライラする主人公です!!!嘘をつくなと決めたらもう嘘をつくな!!!あと軽々しく「僕を信じて」を乱発するな!!!!どっちも脚本の問題なので仕方ないとは思いつつ!!!(アニメ版よりもミュ版の方が「僕を信じて」を乱発しているように感じて気になった)
アラジン、全体として演目としてはもう少しブラッシュアップ出来そう。
場面転換が多いのかな?ちょっとした無駄に感じる間や場面がある気がしたので、そこをもっと詰めてスピーディーかつ濃密にしてくれたらもっと完成度上がりそう。
ジェファーとイアーゴの場面やアンサンブルの場面をもう少し詰めて、アラジンとジャスミンの絆が強く感じられる場面が1つあったら良かったかなあ。
という感じで、ジーニーが出るまでは若干我慢する時間もなきにしもあらずだったのですが、ジーニーが出てきたら始まる最高のご褒美タイム!!!
瀧山さん初見だったんですが、ジーニーうますぎ。
瀧山ジーニーが最高すぎて他の記憶が消し飛んでしまったんだが!!??!?
山寺宏一(アニメ版ジーニー。神。)の声帯持ってない!!?!?
歌って踊れて喋れるジーニーなんだが!!?!?
演技というか間の取り方、身のこなし、切り返し全部最高なんだが!!?!
というか「入ってる」んですよジーニーに!!!完全にジーニーと一体化している!!!
「ジーニーだったらこういう風に喋り、こういう風に動く」を体現している!!表現力がすごい!!!あまりにも上手い!!!!パフォーマンスとして最高すぎる、レベルが高すぎる、一人だけ異次元というか、一人だけブロードウェイの新演目オリジナルキャストレベル!!!!
カーテンコールで最後にアラジンとジャスミンが出てきて退場していったんですが、途中でジーニーが出てきて、身振りで客席に拍手を要求して盛り上げて、そしてまた身振りでピタッと拍手を止めて…最後はジーニーの動きで緞帳が降ろされたんですが、完璧だった…すべて完璧……本編だけでなくカーテンコールでも、「アラジンでカーテンコールをして最後を締めるならこの形が最高で観客も一番楽しい」っていう動きを完璧に“”“理解”“”して実行した瀧山ジーニー…
瀧山ジーニーに良い意味で頭をガツンとやられた。気持ちいい!!最高!!こういう体験したくて観劇してるうーーーー!!!!!!
色々な舞台で瀧山さんを見たすぎるんだが、瀧山さん10人ぐらいに分裂してくれません?????????
ジーニーは確かに超素晴らしいけれど他の役も見たいんだが!!??
他の舞台でも貴方レベルのクオリティが必要なんですよ必要としているんですよ日本のミュージカル界は貴方のような役者をををををーー!!
瀧山ジーニーが素晴らしすぎてまだ衝撃が抜けません…。このアラジンはブロードウェイクオリティだった、役者も観客も…瀧山ジーニーは世界を感じさせてくれるレベルだった…日本代表としてパフォーマンスして頂きたいレベルだった…ハミルトンのCDのオリジナルキャストに引けを取らないレベルだと感じたので多分瀧山さん、トニー賞獲れる。
四季はあまり見ないから知らなかったなあ、四季にはまだまだ私の知らない素晴らしい役者さんがいるんだなあ!!!
と思っていたら瀧山さん、四季版ジーニーの開幕キャストだったんです!!!???!
CDにも収録されてるオリジナルキャスト!!!!????
そりゃ上手いはずだよ!!!!!(四季のお披露目演目オリジナルキャストのレベルに対する確固たる信頼)
ロングランの人気演目だからか客もリピーターが多く、開演前も劇中も拍手がすごく、客席にも熱気がありそれがまた観劇の楽しさを増していました!!ジーニーとのやり取りを楽しむ訓練された客席、良いねー!!日本の劇場でこういう空気の客席には最近なかなか出会えていなかったので楽しかった!!!
席は2階11列ドセンターで、高さと距離はありましたが舞台全体が綺麗に見え、見切れは全くなかったのでオペラグラスを使えば表情も良く見え、ダンスのフォーメーションはとても綺麗に見えて、エンターテイメントを手軽に楽しむのに最高でした。
四季は演目的に惹かれるものがあまりなく、ウィキッドがクローズしてからは特に見たいものがなく足が遠のいていたのですが、日本でも四季なら瀧山さんレベルのパフォーマンスを見られるのか……常設劇場のロングラン演目で……C席3,300円で……と思うと何か他の演目も見たくなってきました。大阪四季劇場でウィキッドのC席に通い詰めた日々を思い出す。
とりあえずアラジンは1階席と2階前方席であと2回は見たい。瀧山ジーニーを最低あと2回は見たい。
瀧山ジーニーで「ハマり役」「当たり役」「伝説」と言われるだろう舞台を久々にみました。
アラジン、観に行って本当に良かったです!!