黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

舞台「アルキメデスの大戦」感想

<2022/10/6(木) 13時公演 7列1桁番台サブセンターブロック>

モダン・ミリーにつづいてのシアタークリエ!
アルキメデスの大戦を見てきました!!
おもっっっしろかったああああーーー!!!!
映画版がとても面白かったから興味あったんですが、舞台版も良き良き!!
面白い物語は面白い!!!

 

映画版も良かったけど、舞台版は更にテーマを前面に押し出してますねえ!!ちょっと強烈なくらい前面だなと思いましたが、世界情勢を考えればこのくらい強くていいと思います。

みんなアルキメデスの大戦を見て!!!海軍を題材にした熱い反戦物語だから…!!!

 

主人公の櫂少佐は映画版の菅田将暉が強烈すぎ&ハマり過ぎ&良すぎて、鈴木櫂少佐は最初若干違和感と物足りなさがあったんですが、舞台が進むにつれて馴染んで来て、二幕にはもうすっかり好きになってました!!いや〜〜鈴木拡樹少佐も良かった!!

菅田将暉櫂少佐は天才・奇人で天才数学者の面が強く、鈴木拡樹櫂少佐は反戦派・善人で平和主義者の面を強く感じました。
櫂直という人間のどちらの側面が強調されているかの違いで、物語にはどちらもハマっていましたが、より反戦のテーマを強く感じる舞台版には、鈴木櫂少佐がよりハマっていたと思う。

個人的には尾崎財閥の鏡子お嬢様とのラブシーンがしっくりきたのも鈴木拡樹櫂少佐。菅田櫂少佐は「天才数学者」の説得力はものすごかったけど、「鏡子お嬢様に慕情を抱いている」という説得力はいまいちなかったんですよね。鈴木櫂少佐の方が人間味と人間的感情があって、言動は一見とんがってるけど根は誠実で真面目な人に見えた。鏡子お嬢様のことも、芯から大切にできそう。菅田櫂少佐は天才すぎて、一番大切なのは美しいもの、美しくあること、数学、という印象だった。

原作は未読だから原作に近いのがどちらかはわからないけど、菅田将暉鈴木裕樹は良い&贅沢なダブルキャストでした。映画と舞台、どちらも見て良かった〜!!

 

あと舞台版、お嬢様の存在感がだいぶ薄くなってて、かわりに田中少尉の存在感が!!!?えらいことになっていたんですが!!!?ねえ!!!?!?ねえ!!!!!その筋の方々!!!!!アルキメデスの大戦を見て!!!?!?感想を聞かせて!!?!?!?

海軍に興味がある方とか軍服好きな方とか部下×上司好きな方とか、天然天才上司に振り回される苦労人真面目部下が好きなその筋の方々ーーー!!!見てくれーーー!!!そして私とラストシーンについて語ってくれーーーー!!!!!

 

これミュージカルで見たかったなー!!制作大変になるだろうし、難しいのは百も承知で!!クリエでやっているせいもあり、「ここはアンサンブル曲だな」「ここはヒロインが恋心を歌い上げるソロ」とか脳内で場面をミュージカル化しながら見てしまった。ストプレです。

 

いやしかし、けっこう空席あったのでもったいない…!!たしかに一見地味だけど、息つく暇ない展開の濃密な物語で、とても良い舞台だったので!!!

一度しか見ない予定の演目は基本的に千秋楽間近に見るようにしているのですが、チケットが余っている気配を察知したので、今回はあえて開幕間もない時期に駆け込んで見に行ってみました。自分が「面白い!」と思ったら、Twitterとブログで宣伝しようと思って。

映画版が面白かったので大きく外れることはないだろうと思っていましたが、結末を知っていても手に汗握って楽しめたので、舞台版もオススメだと声を大にして言います!!映画にはないシーンも(たぶん)あって、違いも楽しめました!!みんなー!!見に行ってー!!!!

 

映画版は数年前に一度見たきりなんですが、舞台→映画の順で見た方が、映画版を見た時に本物の戦艦を目に出来て楽しめるのか、映画→舞台の順で見た方がわかりやすくて良いのかわからない。どっちでも楽しいと思います!!

私は映画を先に見たけど、また映画を見返したいです!!

(映画版の感想はこちら。ほぼ菅田将暉のことしか語っていない。)