黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

ミュージカル「ライオン」マックス回&成河回感想まとめ

<マックス回:2024/12/20(金) 15:30時公演 1階F列30番台前半 品川プリンスホテル クラブex

まずはマックスさん回の感想。

ギターと人間の歌声だけのミュージカルで、すごく上質で優しい舞台…になりそうなのに、主人公の人間性に共感も同情もできなくてなんとも言えない惜しさだったよ!!

精神年齢14歳のまま30歳まで走り続けてる傲慢で身勝手でイキってる主人公に正直観劇時間の大半見ていて苦痛を感じたよ!!
最初に散りばめてた伏線が最後に綺麗に回収される構成と、最後に少しだけ主人公が成長してくれた点はよかった…。

 

そんな感じで初回観劇ではあまりテンションが上がらなかったのですが、演者や言語によって印象が変わる予感があり、次に成河さんで見るのをすごく楽しみにしてました。

1階前方のサイド席は舞台に対して椅子がまっすぐ並べられていて、舞台を見るために頑張って身体と首を捻って観劇しなければならなかった為、全身が凝って疲れてしまったのもあまり楽しめなかった一因かもしれません。

 

 
<成河回:2024/12/23(月) 15:30時公演 2階バルコニー指定席 品川プリンスホテル クラブex

 

そして2回目、成河さん回。

一曲目の一音目の一声目を聞いた瞬間、もう心の中で「あ〜〜〜」って呻きながら頭抱えました。
良すぎて。

それ!!その声!!その柔らかさ!!優しさ!!!
私がこの曲に求める見たかったもの!!!!

もうこれは素晴らしい舞台ですねわかりましたありがとうございます、って成河さんの最初の一息でなりました。

濃密で上質で笑えて泣ける、最高オブ最高の舞台でした。ありがとう絶対に裏切らない成河さん。

曲の良さも歌詞の良さもめっちゃ沁みました。これだよ、こういうのが見たかったんだよ一人でギター弾き語りする自叙伝ミュージカルでは。優しい声と優しい音色と優しく暖かい空気。

 

こんなの国宝級演目でしょ!!?えっ今日が千秋楽なんですか!!?1回しか見られないのヤダーーー!!!という感情で終演後爆発しそうになったので、ライオンは今後再演を続けてほしいし成河さんは気力体力が続く限りベンを演じ続けて欲しい。

マックスさん回と感想が違いすぎるんですが、マックスさんの演技が物足りないというよりは、成河さんの演技が濃くて分かりやすくて楽しすぎるのではないかしら。たぶんマックスさんが下手なのではなく成河さんがうますぎる。ギターも歌も演技もできる成河さんの特に演技がやはりうますぎたから仕方ない。

 

1人舞台でこれだけ声色も姿勢も変えてさまざまな人物を演じ分けして楽しませられる役者さん、日本にどれだけいるのでしょうか。しかも自分で歌ってギターも弾きながら。

成河さん、あまりにも演技力がありすぎて、めちゃくちゃな演技力に加えて歌とかギターとか演技力以外の能力まで試されたり求められたりする演目に自分から突っ込んで行ってるのかな?しらんけど。
普通の演目じゃ物足りなくて、あえてこういう役者に無茶なものを求められる演目に嬉々として取り組んでるのかな?しらんけど。

75分間舞台上で成河さんの歌と演技だけをノンストップで見続けられるなんてそんな贅沢な演目があっていいの!!?あるの!!?あります!!!叶います!!!そう、「ライオン」ならね!!!

そんな感じ。

 

この感想だけ比べると、来日版は見なくても良かったかな、成河さん回だけで良かったかな?と思いそうなんですが、

私は作中の「ライオンをライオンたらしめるものは?」の問いかけの答えが、日本語版を見ただけではきちんと掴めなかったと思うので、英語版も見てよかったです!

 

(以下ネタバレ)

ライオンをライオンたらしめるものは「プライド」

「pride」には、「誇り」以外に「(ライオンの)群れ」という意味もあるって知らなかったよ!

 

ライオンは毎回アフタートークショーがあったそうなんですが(前回観劇時は保育園のお迎えのため聞かずに退出)、千秋楽の今回はスペシャルカーテンコールとのことで、成河さんが少し製作に関するトークをした後、オーディションで歌ったという作中の一曲を英語で歌ってくれました。

片付けがあるから時間がない、なのにスペシャルカーテンコールありって書いちゃった!どうしよ!!と焦って、焦っているのに製作裏話を喋り始めると止まらなくてさらに焦る成河さん、見ていてホッコリした笑。英語曲は途中で一回歌詞飛んでたし笑笑。

このゆるゆる感すらほんと楽しかったです。観客への語りかけ方と緩急の付け方がとてもうまくて、舞台でもトークでもたくさん笑わせてもらって元気出ました!!

 

英語版はとてもわかりやすい英語で、聞けるとこだけ聞いて字幕見てる限り良い内容の歌詞だな〜と思ったんですけど、日本語版、訳詞もすごく良かったです。韻も頑張って踏んでる箇所がとても多くて。

てか成河さん訳詞にも噛んでるis何事。多才すぎる。

 

久々にミュージカルで成河さんを見られて良かったな…ミュージカルに出てくれてありがとう成河さん。スリルミーは良作だけどお話がキツくてもう見るのしんどいから、ライオン見られて嬉しかった!

いやライオンも別にそんなハッピーミュージカルではないんですけど、スリルよりは優しいし救いがあって、スリルに比べれば見やすいし今後もリピートしやすいと思える演目でした。

次に成河さんを見られるのは、2025年のイリュージョニストの予定。楽しみ!!

 

今回初来訪した、品川プリンスホテル内の「クラブex」について少し。

この劇場に行くのは初めてでしたが、面白い会場でした!音響は悪くなかったし、一階土間席にはきっちり段差を設営して後方席の観客の視界を確保してくださっていました。運営さん有能、ありがとう。(後で聞いた話、これ成河さんの視界チェックが入っていたらしいです。流石すぎる。)

 

そしてこの劇場の2階はヨーロッパのオペラハウスのようなBOX席になっており、せっかくだから個室に座ってみたくて、成河さん回は2階席を選んでみました。

2階サイドのBOX席は1列のみ、椅子が6脚並べられていました。

 

反対側の様子。中央の個室はより狭く、前列に並べられている椅子は2〜3脚でした。

2階席、隣の席とは間隔が空いてるし後ろには誰もいないし、広々とゆったり過ごせて視界もよく、とても良かったです!!
手すりが高くて、舞台は手すりの下から覗く形でした。

舞台との距離は近かったけどぎゅうぎゅう詰め状態だった1階に比べ、役者さんとの距離はあっても2階の方がずっと快適に観劇できました。この劇場で何か見るなら次回も2階がいいな〜。照明も綺麗に見えて楽しめました。

 

2024年の観劇はライオン×2で終了となりました。

2025年もたくさん観劇したいです!