黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

ベネットさんのサンドイッチ(「シャーリー」)を作ってみた

こんにちは、みかなです。

作中料理実作が思った以上に楽しくて、今朝は森薫先生「シャーリー」2巻の「届け物」というお話に出てくる、ベネットさんのサンドイッチを作ってみました。

 

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手前のサンドイッチのレタスが若干飛び出していますが気にしない!!

レタスを綺麗な形に千切るのって難しい。

 

「シャーリー」2巻を最初に読んだ時は「どう見ても具材がキュウリ(とレタス)だけに見えるんだけど、美味しいんだろうか・・・?」と思ったのですが、実際ちゃんと作ってみたら超美味しかったです。すごい〜〜〜〜!!!!

 

「あ、これは絶対美味しいやつに違いない」と確信したのは、「シャーリー」2巻p109の3コマ目を見たからです。

ベネットさん、サンドイッチに数種類の調味料やハーブを使ってる!!!

この調味料を解明出来れば、美味しい仕上がりになるのでは?という閃き。

 

詳細はわからないけど、まず「マヨネーズが使われているのではないか」と思いました。

というのも、よく考えたら私、昔渡英した時にガーデンパーティー的な場でキュウリだけのサンドイッチを食べたことがあり、その時も同じように「このサンドイッチ、具がキュウリだけだな??」と思ったものの、実際食べたら美味しくて感動した経験があった事を今回思い出したのです。

高校生の時の記憶なのでもうだいぶボヤボヤなのですが、あの時食べたキュウリのサンドイッチがマヨネーズの味がした気がしたんです・・・!!!

 

キューピーのサイトによると、マヨネーズは18世紀半ばにイギリス領ミノルカ島で既に存在していたようなので、「シャーリー」の時代のイギリスには当然あったと思います。

日本で初めて製造されたのは1925年ですが、海外では昔から使われていたソースなんですね。意外だった。

 

そして私の手元には今たまたま、このようなチートなマヨネーズがありまして。

 

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義実家からお中元のお裾分けで頂いた、野菜のディップ〜〜〜!!!!

 

・・・・・・すみません。実はこのサンドイッチ作り、このマヨネーズペーストのおかげで最初から勝利が約束されていた勝負でした。

(一昨日生野菜に塗って食べてみたらとんでもなく美味しかったので・・・)

 

このペーストの原材料は、写真の通りマヨネーズ、たまねぎ、マスタード、ワインビネガー、蜂蜜、オリーブオイル、レモン汁などなので、ペーストそのものがなくても、マヨネーズにこの辺のものを組み合わせれば美味しくなると思います。

 

以下、今回のサンドイッチの作り方。

こちらのレシピを土台に更に調味料を追加し、作中のベネットさんの動きを真似して作ってみました。

 

 

<材料>

・10枚切り食パン:2枚

・キュウリ:1/4本

・レタス:2枚

・バター

・マヨネーズペースト(マヨネーズ&マスタード&オリーブオイルで代用可)

・パセリ

・塩

・胡椒

・酢(白ワインビネガーがあればなおよし)

 

 

①オーブントースターでパンを焼き、その間にキュウリを切る。 

 

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本当はヨーロッパのスーパーで売っている大きなキュウリがあれば良かったですが、日本ではなかなか手に入らないので、小型のものを使います。

 

 

②パンがこんがり焼けたら、バターを塗る。(2枚とも)

 

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普段サンドイッチを作る時は(面倒くさいので)バターは省略するのですが、今回はベネットさんの作っているものに近づけるのが目的なので、ちゃんと塗りました。

そしたら食べた時にバターの味、リッチなコクと旨味をちゃんと感じた・・・!!!これ省略したらいけないやつだったー!!!(目から鱗

 

③パンに具材を乗せていく。

 

ここから先がポイントなのですが、p109の3コマ目で、ベネットさんは

何かハーブらしきもの2種類→キュウリ→塩(胡椒?)らしきもの→何かの液体

の5種類をパンに乗せています。

 

レタスは既にパンに乗っているので、まずは綺麗に洗って適度な大きさに千切ったレタスを乗せます。

 

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ここで、作中にはありませんがチートなマヨネーズペーストを塗りました。

マヨネーズペーストがない時は、マヨネーズ・マスタード(小さじ1/2くらいかな)・オリーブオイルで代用出来ると思います。

 

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次にハーブをかけます。

手元のハーブでキュウリに合うものがよくわからなかったので、無難そうなパセリをかけてみる。

 

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ベネットさんがかけてるのは形状的にはローズマリーに見えるんだけど、キュウリにローズマリーは合わないだろうしなあ・・・。

 

その上にキュウリを乗せて

 

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塩胡椒をかけて(私はクレイジーソルト愛用者なのでクレイジーソルトを使いました)

 

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最後にお酢をひとさじかけます。ワインビネガーが良いのだろうけど、持ってないので穀物酢で代用。

 

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もう一枚のレタスとパンで挟んで、真ん中でざっくり切ります。

 

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出来たー!!!!

 

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食べてみると、レタスとキュウリだけしか使われていないとは思えない美味しさ。調味料ってすごい!!!!

 

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ただ、キューカンバーサンドってアフタヌーンティーの時につまめる軽食として供されるもののようですし、食事がこれだけだと流石に物足りないかなあ。タンパク質が食べたい。

 

とりあえず自己流で美味しく出来たけど、森薫先生はどんな調味料のつもりであのコマを描いていたのかなあ。(森先生のことだから、根拠がない適当な描写をしていることは絶対にないだろうという信頼)

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!