黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

ミュージカル「マチルダ」2回目感想

<2023/4/26(木) 13時公演 S席1階24列40番台端っこ>

 

前回に続き、マチルダ2回目!久々にS席、1階席で見てきましたー!!

24列だったけど十分近く感じたし、高さがしっかりあったから照明も見えやすくてよかった!!まあオーブなので歌詞は聞き取りにくかったですが!!(音響最悪の悪評高い一階前方サイド席はごっそり空いていました。わざとなんだろうなあ…)

 

内容はというと、最高の回に当たりました…。

チルダが出てきた瞬間からマチルダでした。ありがとうありがとう、こんなマチルダが見たかった!!

嘉村咲良さん、身長が低めで、それが舞台上で逆に目立つ…!!
喋り方は基本的に前回見たマチルダ役の子と同じ抑揚だったから、やっぱりそういう演技指導なんだろうな。でも嘉村マチルダは「台本読まされてる」感がなく、「賢い子が普通に喋ってる」ように見えた!振り付けも、前回はマチルダを見ていて「決められた振り付け通りに動いている」感があったけど、嘉村マチルダは「内側にマチルダの考え方があって、その結果こういう動きをしている」ようにちゃんと見えた。

歌も演技も上手くて自然なマチルダで、やっと舞台真ん中のピースがカッチリはまった状態で、舞台が無理なく頭に入ってきました!!嬉しいー!!

大塚ちーちゃんのミセスワームウッドも好き!!声も佇まいも可愛くて、毒親なんだけど愛嬌があって憎めない!!こちらも見ていてストレスフリー!!!素晴らしいバランス〜〜!!!

万里生ワームウッド氏は、2幕冒頭でタイトルあげた本、実は全部読んでるだろ感がすごい。
「マチルダは父親似なんだな」とわかりやすく親子だと納得できました!最後のマチルダとの別れの場面が良かったな、へっぴり腰でおそるおそる、指先だけでマチルダの指をちょんと触るだけの握手の演技。もっと何かが違ったら、別世界ではマチルダと仲の良い、理解しあった親子になれていたのではないか、と思わせる、ほんの少しの切なさと苦さのある父親で、それが良かった…(母親とはどう頑張っても交わらない)

万里生ワームウッド、前回は体調不良で見られなかったんですが、復帰してくれてありがとう!見られて良かった〜!!

 

全体的に、前回不満だった点や消化不良だった点が全部綺麗になくなって、この回を見て本当に良かったです!
初見時から回数重ねて、前回見た役者さん達もより良く仕上がっていました。カンパニーの熟成が感じられた。やっぱり舞台は開幕直後よりある程度回数重ねてからの回の方が、演技が深まってて楽しいな。

 

一曲目の「ミラクル」への感情移入がやっぱりすごい。
「ママは言う、あなた奇跡」

「臍の緒切った時からこれほど、豊かで確かな奇跡はないと」

って、子供に対して本当そう思ってる。生まれてきてくれて大感謝、一緒に過ごせて奇跡だって毎日思ってるのでもう。鳥肌ポイント直撃の歌詞。

 

ワームウッド夫妻より誰よりトランチブル先生が見ていて一番のストレスでしんどいから、退場後の一曲の解放感が今回もすごかった。役者達のパワーも一番爆発している力強い場面で、見ていてビリビリ身体が震えた。ムカつく世界でも頑張れ子供達ー!!

って心境にさせられたところで手元にスクールオブロックのチラシなんてあったらこんなん見たくなるでしょーーーー!!!?(当日劇場で配られていた)

なんという巧妙な罠!!!まんまと見たくなりました!!チケット買いました!!(チョロい)

 

チルダ、日本語CD欲しいよ〜〜出して欲しいよ〜欲しいよ〜〜!!
一部日本語歌詞付きフォトブックが出るだけありがたいし多分無理だろうとは思いつつ口に出さずにいられない。マチルダ日本語版CD欲しい、家でヘビロテしたい!!

今年の観劇はこれで終了ですが、再演待ってます!!きっとするだろうから楽しみにしてますマチルダ!!今回見られなかった他キャストもその時見られたらいいな!!

 

そうそう、私は原作読んでたから終盤の展開についていけたけど、未読だったらどうしてあれでトランチブル先生が逃げ出して戻ってこなかったのか2回見ても理解できなかったと思う。原作読んでてよかった。

これからミュージカル観る人には、できれば観劇前に原作での予習をオススメします。難しければ観劇後に読んでも楽しめると思います!

 

↓原作小説

 

↓ロンドンキャスト版CD(ブロードウェイ版も良いですが、こちらも良い)