ロベスピエールが主役で作曲がフランク・ワイルドホーンということで、
歴史好き海外ミュージカル好きとして、これは一度見ておこうと思ったものの、
宝塚のオリジナルミュージカルにはあまり期待をしていなかったので、B席でいいか~と軽い気持ちでB席を購入し、観劇友達と一緒に見に行きました。
そしてえらい目にあいました。
以下観劇中の心の叫び
「待ってタレーランが出るとか聞いてない!!!!!」
「待ってサンジュストが最高」
「待ってルイ16世があれだけの出番なのに最高」
「おや…音楽が良いぞ」
「音楽が良い…旋律が一発で耳に残る」
「期待していた以上に音楽が良い」
「えっ…ダントンかっこいい」
「娘役トップの真彩希帆さん、歌が上手いとは聞いていたけど、成程…聞いていて違和感がない…」
「望海風斗さんも安定している…これが評判の新・歌うまトップコンビ…なるほど…」
「待って戦闘シーンが最高なんだけど待って!!!!??」
「アンサンブルさん達の歌は残念な所もあるけど、音楽が良いのでそれでも聴きたいと思ってしまう…」
「待ってダントンが最高にカッコイイんだけどどういうこと!!?」
「待って振り付けが良い、アンサンブルの動きがカッコいいなにこれカッコいい音楽も良いし最高」
「待ってサンジュスト待ってどういうことサンジュスト待って待…(ここで息絶える)」
「タレーランのイメージが世間一般のザ・タレーランだ…ありがとうございます…」
一幕ものなのであっという間でした…。
想像と期待を遥かに越える大良作だったので、幕間に友達と二人で大興奮。
とにかくまず音楽が良い。ありがとうフランク・ワイルドホーン!!!
日本のオリジナル・ミュージカルはどうしても音楽が弱いと思っていたのですが、この作品は音楽が素晴らしく良い!!やはりミュージカルが良作足りえる大前提は楽曲の良さなのだと再認しました。もちろんそこに脚本演出役者の演技他すべて揃ってこそ傑作になるのですが、音楽が良くないと脚本演出がどんなに良くても「ミュージカル」としては印象が弱くなるんだなあ。
正直歌唱力は物足りなく思うところもあったのですが(特にアンサンブル)、あまりにも音楽が良いので、これはCDが出たら絶対買おうと思いました。買いました。
『ひかりふる路 ?革命家、マクシミリアン・ロベスピエール?』
- アーティスト: 望海風斗,真彩希帆,彩風咲奈,彩凪翔,夏美よう,沙央くらま
- 出版社/メーカー: 宝塚クリエイティブアーツ
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: CD
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私は基本的にCDは海外版をよく聞き、日本版はあまり聞かないのですが
これは日本版しかCDが存在しないので!!!
そのうち外部や海外…ブロードウェイでも上演して、歌唱力抜群の海外キャスト版CDを出して欲しいな~と密かに思っています…。(ごめんなさい)
宝塚のCDやBlu-rayは割とすぐに廃盤になってプレミア付いたりしてしまうので、「これは」と思った作品は円盤を買うようにしています。買わない後悔より買って後悔。
で、「ひかりふる路」、音楽も良いのですが
脚本も演出も、キャラクター造形も良かったのですよ!!!
特にキャラクター造形が良かったのは、ちょうどこの前後の年代のヨーロッパの歴史が大好きな私にとってたまらなかった!!!
各キャラの性格がしっかり立っていて、脳内イメージと違和感ない言動や行動をとってくれて、しかもビジュアルがすごい!!!サンジュストの美しさと頭のおかしさもすごいけど、ダントンまであんなイケメンにしてしまうなんて!!!しかもそれが魅力的で、意外としっくり来てしまうんだから宝塚すごい!!これが宝塚の魔法!!
後で知ったんですが、脚本・演出を担当された生田大和先生はかなり歴史に詳しく、色々なことを丹念に調べてこの作品を制作されたとのことで、大いに納得すると同時に、生田先生のファンになってしまいました。次の作品も楽しみ!
あまりにも良かったのでおけぴでチケットを探してもう一度宝塚大劇場に見に行き、
翌年ちょうど東京での上演期間中に上京する機会があったので、やはりおけぴに張り付いてチケットを探していたら、幸運にも当日お譲り頂くことが出来たので見に行きました。
そしたら、東京での公演が宝塚大劇場公演よりも格段に良くなっていてビックリしました…。
一部は台詞も変わっていて、大劇場で見た時よりもお話が更に分かりやすくなり、役者さん達は演技が向上し熱気もすごく、特に終盤のロベスピエールの狂気には圧倒されました。大劇場で見た時も良い演目だと思っていましたが、もはや別作品かと思うほどに良くなっていて、これを大劇場公演の時から見せてくれよ!!!と胸の内で悔しさにハンカチを噛む思い!!でも東京でも見て本当に良かった!!
そして生まれて初めて千秋楽ライブビューイングにも参加したのでした。
宝塚の円盤は全部収録が大劇場で、まだ脂が乗りきっていない頃の映像でだいぶ勿体ないのですが
大劇場公演も十分良いので、ご興味のある方はぜひ見てみてくださいー!!
雪組宝塚大劇場公演 ミュージカル『ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』/レヴュー・スペクタキュラー『SUPER VOYAGER!』-希望の海へ- [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 宝塚クリエイティブアーツ
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: Blu-ray
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いつか東京千秋楽公演の映像が円盤化されたらいいなあ。