黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

松竹ブロードウェイシネマ「キンキーブーツ」感想

f:id:nakamikana:20210308113448j:plain

松竹ブロードウェイシネマでUK版キーブーツを観てきました!!

音楽と役者は最高で映像も字幕も良かったので全人類見てください。

アンサンブル含めてキャスト全員歌も演技も上手かった〜〜!!

 

キンキーブーツ、先日見たアナスタシアと同じく、無駄と思われる場面や筋(伏線)が一切なく、全部の場面が見ていて楽しいのがすごい。

場面転換している間にもう次の場面の音楽がかかり始めているので、無駄な間もないんですね。
個人的に二幕のボクシング試合場面はそんなに楽しみではないのですが、見ていて退屈ということはないし。(むしろローラとドンの勝負が終盤でドンがチャーリーを救うことになる展開は毎回見るたびに胸がすく大好きな流れ)
ほとんどの曲がショーみたいな楽しさ明るさ華やかさがあって、見た後に幸せな気持ちで満腹になれる。大好き!!

 

実は一幕の間は三浦春馬小池徹平の幻影がちらついてなかなか集中できませんでした。
三浦春馬ローラの「ローラの世界」はやっぱり暫定世界一だなあ好きです。姿勢がね、すごくいいんですよ春馬ローラは。背中と脚がピンと伸びていて、立ち姿も歩く姿もどの瞬間も美しかった。記憶を大事にしていきます。

 

あと、ブロードウェイ版や日本版から内容が少し改良されてました?一幕のローラがスーツを着て工場に出社する場面と、二幕のニコラとのやり取りの台詞が記憶と少し違っていたような。

来日版の記憶は全くないから英語脚本はそのままなのか手が入ったのかわかりませんが、「変わっているかも」と感じた箇所は個人的に全て良改編だったので嬉しいです。

(ローラがスーツを着て出社したのは皆に馴染む為、ニコラとのやり取りには「貴方はローラを愛しているの?」との台詞があった)

 

そう、今回はローラはチャーリーを愛してるように二幕で見えたし、出番の多さを考えるとローラがこの物語のヒロイン(ヒーローか?)なのかなと思いました。

最後の曲「Raise you up」は、登場人物の皆が皆に向けて歌っている曲とも解釈できますが、やっぱり基本的にローラがチャーリーに向けて歌っている曲なんだろうと思うし、この曲の歌詞に包み込むような大きな愛しか感じなかったので。

 

私は自分の結婚披露宴でも使用するくらい「Raise you up」が大大大好きなんですが、も〜〜泣いた。この曲の歌詞を日本語字幕で見ると心に沁みすぎて号泣不可避。

「あなたが倒れたら 立ち上がらせてあげる

夢が弾けたら 拾い上げてあげる

輝きが曇ったら 磨き上げてあげる」

みたいな(うろ覚え)歌詞が。ブロードウェイ版の翻訳歌詞カードは読みましたが、それよりも好きでした。bubble bust(泡が弾ける)を「夢が弾ける」としたところとか、意訳が上手い。

こういう愛を他人に対して与えられる人、あなたは幸いな人間だ!!もちろんこんな愛を与えられる人、あなたも幸いな人間だ!!!祝福だ!!!!!世界に幸あれ!!!!!!!という感動で号泣。

 

キンキーブーツに関しては、私は来日版の舞台を見てからブロードウェイ版CD買ったので、歌を聴き込んでから英語で舞台を見るのは初めてでしたが、全体的に日本語字幕がしっくりきて、読みやすく頭にすっと入って心に沁みたので、今回見に行って見てよかったです。

今年ブロードウェイ版のBlu-ray出るそうだけど、日本語字幕付きは発売されるのかな?とても欲しい。自宅で何度も繰り返しキンキーブーツを浴びて元気出していきたいな!!

 

↓購入以来繰り返し聴き続けているブロードウェイ版 

 

↓UK版。松竹で見たその日に購入。ライブ版だけあってBW版より台詞部分に臨場感があります!チャーリーとローラのキャストはBWと同じですが、その他のキャストは違います。聴き比べた結果、私はこちらのCDをリピートするようになったので、一枚だけ買うならBW版よりこちらの方が個人的にはオススメです。BW版にあるボーナストラックはこちらにはありませんが、無くても十分満足ですよ!(むしろ本編と合わないアレンジのボーナストラックはリピート再生時に耳に障るから要らないと思っていたので、UK版はそれが無いのも逆に良かった)