黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」感想

 

<2023/11/7(火) 13:15〜 TOHOシネマズシャンテ

うう…めちゃくちゃ…めちゃくちゃ良かった……最初から最後までノンストップでずっと面白くて超集中状態で見てました。映画館で映画を見たのも久々で、こんなに集中できるのかと感動しましたが、やっぱり映画の内容自体がめちゃくちゃ面白くて…!!!面白かったです!!!

 

という訳で「ロスト・キング」見てきました。
公開してから結構経つし、まだやってるとは思わなかった…!!
とある平日、思ったより用事が早く済んで時間ができたから、当日券で舞台か映画でも見られたら良いなと思って無計画に日比谷まで行ってみた結果、大満足の一日になりました…!!

 

「リチャード3世を発見する」というハッピーエンドがわかった状態で見れたのは良かった、途中嫌なことがあっても最後は成功するって知ってるから胃を痛めずに見られました。

「実話に基づく話」と表記しといてこの内容は、大丈夫?大学や市の関係者から訴えられない??と不安になりました。いや、見ていてだいぶ胸糞悪かったので…特に市の広報の方…。

マチュア・中年・一般女性という立場、本当に弱くて辛い。私自身も同じ立場なので余計に辛い。この立場で頑張り抜いたフィリッパさんは本当にえらいしすごい。

 

しかし、私は推しの幻影を見たことがないので、推しの幻影を見られて会話もできる主人公のフィリッパさんが羨ましくて仕方なかった〜〜!!!私も推しの幻影を見て会話もしたいです!!!!

推しの骨を発掘した時「やっと会えた」って言ってたのが泣けて泣けて。
「やっと見つけた」じゃないんですよね、そうだよね、そうなんだよね…。

私も推しの墓参りをした時、すごく不思議な気持ちになると同時に感動で胸がいっぱいになったからわかる…。
フィリッパさんが遺骨を探したのもわかる。
ずっと本の中の文字、情報として脳内にしか存在しなかった推しがそこに、目の前に物理的に存在することが、すさまじい感動なんですよ…!!

 

私自身も直感を得たりそれで行動したりすることが割とある人間なので、駐車場で直感を得るくだりは「ああ、ありそう」と思いました。

「直感」というとすぐ「裏付けは?」と裏付けを求められたり、馬鹿にされたりすることもわかるので、フィリッパさんが最初は用心して言わなかったり、でもやっぱり直感が気になりすぎてそれに従ったり、という心理や行動にもういちいち「わかる〜〜〜」と、スクリーン見ながら頷いてました。感情移入と共感がすごい。

 

フィリッパさんは「リチャーと3世」の舞台がきっかけでオタクになっていくけど、役者さんじゃなく史実の本人の方に沼ったのは、ご本人の病気からの感情移入が、イケメンの役者さんよりも史実の本人の方に働いたからなんだろうなあ。(とりあえずこの映画の脚本ではそうなっている)

沼るきっかけが舞台だったおかげで、幻覚が舞台で見た役者さんの姿で現れたのがまた羨ましい!!!私も推しの話が舞台化して舞台上で推しを見られれば、その姿で幻覚を見られるようになるだろうか。いや、私の推し(Mッテルニヒ)は晩年のものなら白黒写真も残っているのですが。一番輝いていた頃の推しの姿の幻覚を見てみたいファン心。

 

という感じで、とても楽しんだ映画でした。パンフレットも買っちゃった〜〜!!!もう本棚がパンパンなので舞台も映画もパンフはなるべく買わないように節制しているのですが、この作品は鑑賞後に製作裏話とかも知りたくなってしまって!!

フィリッパさんが沼ってから駐車場に辿り着くまでは映画内より実際ずっと長い時間がかかっていたことなどがわかり、パンフも楽しんで読めました。

 

もう一度映画館に観に行くのは難しいのですが、アマプラに入ったらまた見たいです!!

パンフレット以外の関連書籍も読みたいのですが、日本語では出ていないよう。ぐぬう…。英語なら、フィリッパさん(本人)が書かれた発掘にいたるまでのレポートが出ていました。読んでみたいな〜〜日本語訳出ないかな〜!!!