黄金羊の観劇記

観劇・映画・読書の感想を好き勝手に書いてます。東宝・宝塚・劇団四季中心、海外ミュージカル(墺英米)贔屓、歴史好き。

映画「窓ぎわのトットちゃん」感想

<2023/12/20(水) 10:40〜 シネマイクスピアリ

 

年末に1本だけ映画を見られそうだったので、滑り込みで「窓ぎわのトットちゃん」観てきました!!!!

映画館で映画を観るのは「ロスト・シネマ」以来でしたが、「映画館で映画を見る」ってこんなに気持ち良いことだっけ…?ってくらい集中して作品の世界に没入できました。すごく良かった、楽しかった…ありがとう大好きシネマイクスピアリ…!!

お席に余裕があったので当日朝でも余裕で後方中央席で見られたし、前の列に人もいなかったので視界も大変よろしゅうございました。
映画館で映画を見ることの良さを体験できました。映画館で見て良かった作品だった!!家で小さい画面で見るのときっと全然違いました…映像のインパクトが…!!

 

全体の印象を一言で言うと、「とても誠実に作られている映画」でした。
原作者にも、多種多様な観客にも、歴史にも、あらゆる方向に誠実でした。

通学も、食事も、ちょっとした日常生活のすべてのことが、見ていてすごく面白い。画面のすべてが美しく細部まで「世界」が作り上げられていて、「この時代の生活はこんな風だったんだ」という(私にとっては)新しい発見に満ちている。情報量がとても多い。

「絶対に絶対に良いものを作る。絶対にだ」という、作り手の鋼の意志を感じる、隅々まで鍛え抜かれた作品。

今の時代に先の戦争を題材にした作品を作る人々、気合いの入り方が尋常じゃない。その他の生半可なものでこの気持ちの重さに太刀打ちできるものは無いと思わせられる、魂のこもった作品でした。

 

映像も音楽も役者さんの演技も良かったけど、トットちゃんのキャラクターが一番良かったな。
「子供」の解像度が…高い!!!!
黒柳徹子さん、よく自分の子供の頃の事や口に出した言葉をここまで鮮明に覚えているなあ…。私自身は、自分がこんな小さな頃考えてたことやしてた事なんて、もう覚えてないです。すごい。

かなり意志と自我の強そうな予感のする1歳娘を育てている身なので、「トットちゃん…数年後の娘の姿なのでは…!?」と、ちょっと未来を投影しながら見てしまいました。
トモエ学園、学校としてむちゃくちゃ良い〜〜〜〜!!娘、こんな学校に通って伸び伸び育ってほしい〜〜〜!!!とも思ったり。完全に親目線で見てました。

小林先生に弟子入りしたい。子供を愛する心と指導の仕方がすごい。小林先生…子供ってどうやって育てれば良いんでしょうか…私は迷ってばかりです。

 

原作未読だったので内容を知らずに見ていたものの、途中からうっすら、泰明ちゃんは……よなあ、と思ってました。

でもやっぱり実際に……れると、悲しくて辛くて…しんどかったです…。

その前の雨の中空腹を抱えて無言でリズムをとる場面(おそらく「雨に唄えば」をモチーフにしているのだと思う)が、色彩も音楽も何もかもが素晴らしく、名場面だらけのこの映画の中でも特に白眉の場面で感動しただけに…ッ!!!

 

鑑賞後、原作小説を買ったので、本棚に置いてあります。今読んでいるところですが、平易な文体でとても読みやすい。

数年後には娘にも映画版見てほしいな。自分でうまく教育できなかったとしても、トモエ学園の学園生活を見て「こんな授業や学校もあるんだ」と娘が知ってくれたら嬉しい。

 

 

劇団四季「ウィキッド」2023年11月東京公演感想

<2023/11/11(土) 13時公演 S席2階7列50番台前半 四季劇場秋

 

ウィキッド、ミュージカルの傑作中の傑作。全人類見てください。

もともと社会学に興味があり、世論の形成とか本音と建前とかは個人的に大好きなテーマ。
そこを直球でこんなにわかりやすく描いている作品はないと思う。ウィキッド、勉強のために子供たちに見て欲しい。

 

私、今までウィキッドUSJと大阪と東京とロンドンで見たことがあり、特にUSJと大阪には通いまくったので、合計では何回見たか覚えてないくらいの回数ウィキッド見てるんですけど、この日の舞台が今まで見た中で一番良かったです。

今まで見てきた素晴らしい舞台が頭と胸の中にあり、特に沼尾グリンダへの思い入れが強い私は、この日観劇前は「昔見た素晴らしい舞台よりは感動できないかもしれないけど、大好きなウィキッドを見られるだけで幸せ」という気持ちでいました。正直言うと、そんなに大感動を期待してはいなかったんです。ところがどっこい。

昔より更にパワーアップしていた。

進化を目の当たりにした。

ウィキッド、今までも十分素晴らしいと思っている大好きな演目だったのに、好きになって10年以上経って見て更にこんなに素晴らしく、新しい解釈と物語をたくさん与えてもらえるなんて。あんなに素晴らしかった所から更にこんなに良くなることあるの!?と驚きました。こんなに伸びしろのある演目だったなんて。演じている役者さん達のウィキッド愛に嬉しくなりました。

 

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映画「ロスト・キング 500年越しの運命」感想

 

<2023/11/7(火) 13:15〜 TOHOシネマズシャンテ

うう…めちゃくちゃ…めちゃくちゃ良かった……最初から最後までノンストップでずっと面白くて超集中状態で見てました。映画館で映画を見たのも久々で、こんなに集中できるのかと感動しましたが、やっぱり映画の内容自体がめちゃくちゃ面白くて…!!!面白かったです!!!

 

という訳で「ロスト・キング」見てきました。
公開してから結構経つし、まだやってるとは思わなかった…!!
とある平日、思ったより用事が早く済んで時間ができたから、当日券で舞台か映画でも見られたら良いなと思って無計画に日比谷まで行ってみた結果、大満足の一日になりました…!!

 

「リチャード3世を発見する」というハッピーエンドがわかった状態で見れたのは良かった、途中嫌なことがあっても最後は成功するって知ってるから胃を痛めずに見られました。

「実話に基づく話」と表記しといてこの内容は、大丈夫?大学や市の関係者から訴えられない??と不安になりました。いや、見ていてだいぶ胸糞悪かったので…特に市の広報の方…。

マチュア・中年・一般女性という立場、本当に弱くて辛い。私自身も同じ立場なので余計に辛い。この立場で頑張り抜いたフィリッパさんは本当にえらいしすごい。

 

しかし、私は推しの幻影を見たことがないので、推しの幻影を見られて会話もできる主人公のフィリッパさんが羨ましくて仕方なかった〜〜!!!私も推しの幻影を見て会話もしたいです!!!!

推しの骨を発掘した時「やっと会えた」って言ってたのが泣けて泣けて。
「やっと見つけた」じゃないんですよね、そうだよね、そうなんだよね…。

私も推しの墓参りをした時、すごく不思議な気持ちになると同時に感動で胸がいっぱいになったからわかる…。
フィリッパさんが遺骨を探したのもわかる。
ずっと本の中の文字、情報として脳内にしか存在しなかった推しがそこに、目の前に物理的に存在することが、すさまじい感動なんですよ…!!

 

私自身も直感を得たりそれで行動したりすることが割とある人間なので、駐車場で直感を得るくだりは「ああ、ありそう」と思いました。

「直感」というとすぐ「裏付けは?」と裏付けを求められたり、馬鹿にされたりすることもわかるので、フィリッパさんが最初は用心して言わなかったり、でもやっぱり直感が気になりすぎてそれに従ったり、という心理や行動にもういちいち「わかる〜〜〜」と、スクリーン見ながら頷いてました。感情移入と共感がすごい。

 

フィリッパさんは「リチャーと3世」の舞台がきっかけでオタクになっていくけど、役者さんじゃなく史実の本人の方に沼ったのは、ご本人の病気からの感情移入が、イケメンの役者さんよりも史実の本人の方に働いたからなんだろうなあ。(とりあえずこの映画の脚本ではそうなっている)

沼るきっかけが舞台だったおかげで、幻覚が舞台で見た役者さんの姿で現れたのがまた羨ましい!!!私も推しの話が舞台化して舞台上で推しを見られれば、その姿で幻覚を見られるようになるだろうか。いや、私の推し(Mッテルニヒ)は晩年のものなら白黒写真も残っているのですが。一番輝いていた頃の推しの姿の幻覚を見てみたいファン心。

 

という感じで、とても楽しんだ映画でした。パンフレットも買っちゃった〜〜!!!もう本棚がパンパンなので舞台も映画もパンフはなるべく買わないように節制しているのですが、この作品は鑑賞後に製作裏話とかも知りたくなってしまって!!

フィリッパさんが沼ってから駐車場に辿り着くまでは映画内より実際ずっと長い時間がかかっていたことなどがわかり、パンフも楽しんで読めました。

 

もう一度映画館に観に行くのは難しいのですが、アマプラに入ったらまた見たいです!!

パンフレット以外の関連書籍も読みたいのですが、日本語では出ていないよう。ぐぬう…。英語なら、フィリッパさん(本人)が書かれた発掘にいたるまでのレポートが出ていました。読んでみたいな〜〜日本語訳出ないかな〜!!!

 

梅芸版ミュージカル「アナスタシア」2回目観劇

<2023/10/4(水) 13時30分公演 B席3階5列10番台後半 東急シアターオーブ

 

2回目にしてmy楽!!アナスタシア観てきました!!

わかなーにゃもばっちディマも演技が良くて良良良ーーー!!!!

わかなーにゃもばっちディマも高音の伸びが弱くて、先日見た木下海宝ペアに歌唱力は及ばないんですが、演技とキャラが好きでした!!!!


わかなーにゃ、一生懸命で健気な女の子でとても魅力的!!!

晴香ちゃんは歌はもちろん上手いんだけど演技も良いと思ってたんだけど、わかなちゃんの方が細かい演技が多い気がした。
ディマとヴラドと3人で特訓する場面、水の上を浮いてるように歩く〜〜でパタパタする動作、可愛かった〜!!

高音の伸びはないけど、滑舌と発声はしっかりしてるから聴いてて下手には感じないし、アーニャとして舞台に立つのに充分なレベルに達していたと思います。

そうそう、宙組のまどかーニャもいました。3人のアーニャの中で、暴漢とやりあう場面の棒さばきはまどかーニャが一番好き。

 

ばっちディマは声が特徴的でわかりやすい!!甘くて優しくて、一声でわかる!!!そして細身で高身長だから外見でも舞台上で一目でわかる!!これは確かにペテルブルクの王子様だわ〜〜!!!座ってて足が長すぎて邪魔そうだったすごい。足が長い。

海宝ディマが正統派ツンデレ硬派王子様だとしたら、ばっちディマはより優しくて柔らかくて甘い王子様だ〜〜!!これはどっちも良いなあ!!

パレードの歌の場面、海宝ディミトリは胸筋と二の腕が気になって気が散っていたことを思い出しました…相葉ディミトリの胸筋と二の腕はそんなに存在に気を取られなかった。

 

そして何より石川禅さんのヴラド。キャスティング見た時から絶対良いと確信しておりましたが本当に素晴らしいかった…今回も禅さんは観客が見たいと思うキャラと演技を見せてくれました。本当に信頼できる役者さん。相変わらず歌も演技も安定感ある上手さ。禅ヴラド目当てで2枚目のチケットとってて良かった、脳内にある理想をそのまま具現化したような素敵ヴラドでした。ありがとう禅さん!!!!

 

全体的には、先日より可愛い舞台になってた…かな?
見比べると各キャストの違いがわかりやすいんですが、掴めてなかった部分がたくさんある気がします…一階席で見た方が良い演目だったかも。次の再再演の時は一階で2回くらい見たいなあ。お金貯めます。

はるかーにゃとわかなーにゃはそれぞれの良さがありどちらを見ても満足できて、良いダブルキャストでした。

それはディミトリも同じで、今回見られなかった内海くんも評判良いから、きっと誰で見てもハズレってことはないんだろうな。

いつ見ても安心して楽しめる、その点でも良演目ですねアナスタシア!

 

グレブは特に役者ごとのキャラ作りが全然違うそうで、他2人も観たかったなあ〜!!

いやまりおグレブもすごく良かったんですけどね!!二幕終わった後の記憶がまりおグレブ一色に塗り替えられてしまった!!終幕後思わず「ながーーーれーーーるーーーネヴァーーーがーーーわーーー!!」って脳内で歌ってましたもん。歌唱力と印象の大きさでぶっちぎり今回のMVP。

わかなーにゃと皇太后の分かり合いシーンも良かったのに、その後のまりおバズーカがすごすぎて全て吹っ飛び持っていかれました。先日よりさらにすごかった。まさにまりお砲。

演技もさらに熱が入ってて、歌と演技全体の熱量がすごかった。間違いなくこの回一番の盛り上がりでした。
演技が良ければ多少高音の伸びがなくても気にならないと書きましたが、「やっぱり歌がうまいのは強いんだよ!!」と頭押さえつけられて地面にめりこまされた気分。ひれ伏さざるを得ない歌唱力で、場面中ずっと鳥肌が止まりませんでした。

やっぱりこの演目ではグレブとアナスタシアが最後に対峙するこの場面が私には一番響くのか、この場面のまりおグレブが良すぎるのかどっちなのか。

 

ただ、まりおグレブ、めっちゃ歌上手いんですけど、個人的にツボらなかったんですよ〜…うーん、キャラかなあ〜〜…!!?まりおグレブがアナスタシアを撃たなかった理由が私にはわからなかった…。

まりおグレブはお芝居部分の声の出し方からしてわかりやすい悪役なんだけど、私はディミトリとグレブがアーニャと三角関係になる方が好きかもしれないから、その解釈のグレブを見てみたかったな〜。

 

アナスタシア、脚本の余白を好みの解釈で埋めてくれるマイベストキャストが勢揃いしたら更に化ける演目になりそうなんですよね。でもその解釈が自分でもまだわからなくてぼややんとしている…。

白鳥の湖の最後、ディミトリのいる上手側にジークフリート、グレブのいる下手側にロットバルトがいて、真ん中にいるオデットがジークフリートの手を取るのが、最終的にアーニャはディミトリを選ぶという伏線になるような三角関係…

となるとアーニャがグレブの手を取っていた可能性、物語的にはある??今季私が見たキャストだとまったくそんな印象ないけど、ディミトリとグレブの間で揺れるアーニャは世界のどこかに存在する???

 

今季の観劇はこれで終わりですが、また次の再演が楽しみです!

 

↓ブロードウェイ版

 

↓ドイツ版。こちらも良いですよ!

梅芸版ミュージカル「アナスタシア」1回目感想

<2023/9/25(月) 13時30分公演 B席3階5列1桁番台後半 東急シアターオーブ

 

ホーム!ラブ!!ファミリー!!

ホーム!ラブ!!ファミリー!!!(素振り)

2019年のNFS歌謡祭を見てからずっと頭の中で流れていた海宝ディミトリの「俺のペテルブルク」、ようやく生で聴けましたー!!!歌声が空間を完全に支配していた。聞けて幸せだった永遠に聴いていたかった…俺の〜〜この街〜〜をーーーーーーッ↑↑↑↑↑!!!!!

 

という訳で、初演を見逃したアナスタシア、再演でようやく見られました!!

宝塚宙組版がとても良くて3回通ったので、梅芸版も見るのを楽しみにしていました!!

宙組も役者も演出も良かったけど、梅芸版もめっっっちゃ良かったーーー!!!評判聞いてわかってたけど、ほんと音楽と演出が良い良質な王道ミュージカルでした!!!

 

訳詞が宝塚と違って、物語の輪郭がよりハッキリしている!!!わかりやすく聞き取りやすく韻を踏んでてリズムも良い!!!訳詞したの誰!!??と思ったら安定の高橋亜子さん!!!いつも素晴らしい日本語歌詞をありがとうございます!!!!

訳詞で情報量が全然変わりますね〜。特に序盤のペテルブルクの街で各キャラが自己紹介しながら登場してくる場面での台詞は、頭に設定と状況がするりと入ってきました。この場面でこんなこと言ってたのか!!こんなわかりやすく自己紹介してくれてたのか!!と目から鱗。上手い〜!!

 

映像の使い方が良いと聞いていて、一幕は確かに映像が美麗で詳細で舞台を邪魔しなくて良い背景だな〜と思うくらいだったんですが、二幕で本気出してきました。

エッフェル塔をエレベーターでグーンと昇る臨場感!!ムーラン・ルージュが目の前にどーーんの大迫力!!!

そして何よりニ幕終盤、グレブとアナスタシアが対峙する場面で、両脇の窓の外を映像で真っ赤にしたのが最高でした。共産主義の赤、血の色の赤。鮮烈で眩しい赤の存在感と効果が抜群だった。

 

お話は、一幕最初から泣きすぎてもうダメでした。ロマノフの最期無理…。

弟アレクセイの役を子役ちゃんがやっていて、宙組より更に甚大なダメージを受けました。
パパニコライが小さな子供を抱き上げてずっと抱いて逃げてて、もう、もう。アナスタシアは毎回最初がしんどい…。

 

白鳥の湖の場面の木下アーニャ海宝ディミトリ田代グレブの重唱、美しくて耳が幸せ〜〜!!初回はどうしてもこの組み合わせで見たかったのです!!全員期待通りの安定の歌唱力で大満足!!!

ブラドは宙組の桜木みなとさんが好きすぎたので脳内で影がちらついてしまいましたが、大澄さんブラドもチャーミングでした!

堀内リリーの芸達者ぶり!!そして麻美れい様の皇太后の重厚感!!!
太后様、お歌はもう音符が行方不明状態だったけど、演技は舞台上の誰よりも達者で迫真でした。流石…!!

基本的にプリンセスが主人公の楽しいファンタジーロマンスなんですが、田代グレブが出てくるとその場面だけ突然重々しい歴史大河ドラマになってました。割合7:3くらいの印象。ハッピーラブコメは見やすくて楽しいけど、この舞台の私の好きな要素や萌にひっかかる要素は全部田代グレブが担ってる印象…!!(※田代グレブに萌えている訳ではない)

見た人の評判からは私は海宝グレブが好きな気がして見てみたいんですが、もうチケットを増やせる日がありません〜〜〜!!!再再演に期待!!!

 

次回は10月、葵わかなアーニャと石川禅さんグレブを見に行きまーす!!

ミュージカル「スクールオブロック」2回目感想

<2023/9/15(金) 12時45分公演 S席1階M列20番台前半 東京建物ブリリアホール

1回目の観劇が良すぎて急遽おけぴで追いチケ探して行って来ました、スクールオブロック2回目!!

メインキャストは前回と同じですが、子役が別チームです。子役主演や子役が出張る演目は子役こそ別キャストを見るべき、好みの子役に出会えると満足度爆上がりするという経験則から!!

そして座席も奮発してS席です!!1階です!!!

わーーーー舞台が近い!!!ここ数年すっかり3階席での観劇が定着していたので、久々の1階席に大興奮。音が良くて全体が見られる3階も悪くないけど、やっぱり1階席は舞台への没入感と一体感が段違い!!1階近い幸せ網膜に焼き付けたい時間の止まれ楽しい楽しい!!!と観劇中ずっと思ってました!!

 

これは授業参観演目ですね!!舞台上で輝く子供達をニコニコしながら見守る演目です!!!!

私、子役、大好き!!!超大好き!!!!という自覚!!!
3階から見てても可愛かったけど、1階から見る集団の子どもたちの可愛さよ!!!

 

ビリーエリオットもオリバーもマチルダも好きだし複数回見ましたが、スクールオブロックは!!!物語や設定に辛い部分がほぼないんですよ!!!!
ビリーもオリバーもマチルダも、名曲揃いで子役たくさん出るけど、物語と展開に結構苦くてしんどい要素があるじゃないですか!!!ストが失敗したりお姉さんが殺されたり校長が犯罪者だったり!!!それに比べるとスクールオブロックのちょっとしたつらみ要素は主人公デューイの人間的ダメっぷりくらいで、それはかっきーが愛嬌で帳消しにしてくれてるから実質ゼロなんですわ!!!もうひたすら楽しい楽しい!!可愛い可愛い音楽良い!!しかない!!

子供達可愛いしかっきー可愛いし濱めぐ可愛いし先生達も可愛いしもう全部可愛いし展開幸せだし曲は全部良いし皆歌ウマだし正直もっとチケット売れても良いと思う!!!まず他の名舞台と被りまくりで時期が悪い!!!周りのミュオタは多くがスリルミーやマチルダの観劇にいそしんでいて余力がなかった印象!!

 

あと演技が前回より柔らかく自然になってて、かっきーや濱めぐですらそうだったので、生徒たちの弾けっぷり、アブラのノリっぷりたるやすごかったです!!!
もうね!!!笑顔が!!!すごい可愛いの!!!!

前回のコードチームも良かったけど、個人的にこのビートチームは更に好きでした!!

特にケイティ役の子が可愛くて可愛くてたまらなくてハート射抜かれちゃった…ツインテールのベーシストの子!!劇中でもかっきーに「かわいい〜」(たぶんアドリブ)って言われてたかわいい!!2014年生まれで子役中最年少で、他の子役より頭一つくらい小柄なのにベースはど素人の私が聴いてすらめちゃ巧くてカッコよくてすごい〜〜〜!!!!

 

トミカ役の子も良かった〜〜!!特に高音の声がわかりやすく綺麗で、確かにこの歌唱力なら思わず振り返る!!物語設定にバッチリ〜〜!!!

 

 

スクールオブロック、最初は劇場がブリリアなことに腰が引けてましたが、今回は一階中程センターという他演目だと中々取れない良席で見られたこともあり、本当に最高でした…。これは1階席で見てみたい演目だと思って奮発して大正解。

バンドの場面で、自分がコンサート会場の観客の一人になれちゃうんです。終盤に親たちの客席降りもあるし、「バンドコンテストの客としてスクールオブロック(バンド)の演奏を聴く」を疑似体験できるんです!!これは感動的な観劇体験でした。自分が舞台世界の中、物語の中に入れたことが嬉しくて、感動で号泣しました。まさかこの演目で号泣するとは。

 

客席の盛り上がりも凄かったし、終演即総立ちだったから熱気と一体感もすごかったです。空席はあったけど、この日見に来た観客と舞台上の役者達は、確実に「今日のこの舞台は素晴らしい」という気持ちを共有していたと思う。良い日に観劇できたことが嬉しくてまた泣く私。

 

人気があってチケット取れない演目はたいてい良演目ですが、「世間的にはチケットの売れ行きがイマイチな演目でも個人的に大ヒット」というこういう演目に出会えると、リピチケで良席をとって社会以上に熟した舞台をめちゃくちゃ楽しめて最高、ということが今回の発見。

 

なんならもう一回見たかったんですが、流石に無理でした!!残念!!!

一階後方は結構空席があったことを考えると再演はあるのかわからないけど、私は大好きだからどうか再演して欲しい!!

曲もキャストも良すぎるし子役が素晴らしくて多幸感!!もうずっと幸せでした舞台を見てて!!!ありがとうございました!!!!

 

あんまり良すぎて自分の中で記念品を残したくて、帰りにトートバッグとプログラムのセットとTシャツ2種類とバンダナ買ってしまった。

Tシャツは既に自分用にスクールオブロックのロゴデザインの物を買っていましたが、同じデザインの物とデューイが劇中で着用していた物のXLサイズを買って夫にプレゼント。バンダナは将来娘が使ってくれればいいなと。グッズは買いたいけど自分で使う分には限界があるので、家族分まで買ったのも初めて。

こんなにたくさんグッズ買ったの自分史上初めて。デザインが好きで、これなら買ってもいいなと思えるものが多かったおかげ。グッズ担当さんありがとう。

 

スクールオブロック、私は爆発しましたが、他人に勧められるかというと…うーん、子供が好きなら楽しい演目だと思います。皆が舞台に求めるものは違うと思うので、何が刺さるかわからない…私は大好きだけど、内容が薄い・物足りないと感じる人はいそう。

あとやっぱり主人公がやってることが褒められたことではないので、後に子供達から入るフォローを差し引いても受け入れ難い人もいるかも。個人的には、他人のフリして教師になるのはともかく、子供達に普通の授業をせずロックばかり教える理由が、「子供達のため」ではなく「自分が成功したいため」というのが特に嫌なんですよね…。

パティの言ってることは正論ばかりだし。作中で悪役ぽいポジションなのが不思議なくらいパティは常識人、親達もそうだし…もっともな正論を言ってる人を悪役っぽい表現で演出するダメ人間主人公の物語なので、そのへんの細部の設定や展開、舞台化時にブラッシュアップすれば良かったのになあ。

 

まあ私は大好きなので、2回目観劇当日に英語版のCD買って、届いてから毎日聴いてます。楽しい!!!

やっぱりかっきーの美声が恋しいので日本版CDも出せるなら出して欲しいけど、とりあえずスクールブロックを求める心はCDヘビロテで癒されています。ありがとう英語版CD!!!オススメ!!!

ミュージカル「スクールオブロック」1回目感想

<2023/9/4(木) 12時45分公演 B席3階G列10番台後半 東京建物ブリリアホール

 

ジキハイぶりのかっきーでした!スクールオブロック!!

め、めちゃくちゃ良かった〜〜好き〜〜もう1回見たい!!!!!

舞台上にいる推しをオペラグラスで眺めてるだけでみるみる身体が健康になっていくの実感しました。何…?すごいビックリした。ああ私かっきーが推しなんだな…って改めて思ったし、やっぱ推しが出てる舞台は出来るだけ見に来たらいいな…ビックリするほど健康に良い。

かっきーも濱めぐも期待通りバッチリ良かった。満たされた。美声だし歌上手いし可愛い。デューイなんてほんとキャラクターとしてはイライラするダメ人間なんだけど、かっきーの可愛さで愛嬌8割増になってる気がした。可愛くてオペグラで追いまくってしまった。

 

ブリリアなので音響を心配してましたが、3階席最後列では普通に聴こえました!良かったー!!

原作映画の音楽が好きなので期待してたんですが、ミュージカル版、追加曲も演出も役者陣も全て良くて文句のつけようがないし完成度が高い〜!!アンドリューロイドウェバーやはりすごい、クオリティに信頼がおける!!

 

子供達が全員演技も演奏も最高ではちゃめちゃに可愛くて永遠に見ていたかったです最高に可愛い。

前日に見た都立青山高校の外苑祭で見た「サウンドオブミュージック」も青春でしたが、今回のスクールオブロックも最高に青春でした。
子役が出てる演目の何が好きって舞台上に青春を感じられるのが好きなのかもしれない。はああああああ子供達の輝きよーーー!!!!

舞台の上でたくさんの子供達が楽しそうに動き回ったり、すごい演奏見せてくれたりして、最高の発表会見せてもらってる親の気分というか…!!完全に保護者目線!!これは天才な子供達やでええええ!!!って思っちゃう!!思っちゃうよ!!

 

「マチルダ」も最後の反抗ソングが一番刺さったんですけど、スクールオブロックも子供達の歌が刺さりまくる。楽曲がめちゃくちゃ良いのが一番大きいけど、自分が割と校則キツめの進学校に通っていたので過去を思い出して感情移入して心で泣きまくり救われまくりの面もある。

実際自分の母校にロックバンドがあったら入ったかというと私はド陰キャなので絶対入らなかったんですけど、大人になってそういう自分の過去を振り返りながら見るからこそ泣ける。自分には出来なかったことだからこそ泣ける…胸の中にいるあの頃の自分が救われるというか。

 

話は単純明快で曲が良くて子役の元気と才能が弾けていて、解放感と多幸感と満足度がすごい舞台だった。ありがとう見に行って良かった。ストレス発散!!元気出ました!!!

 

3階席からの眺め。(カーテンコールは撮影OKでした)

もう1回見たいな〜〜!!!