結婚式での司会が好評だったので、台本を公開します。
過去記事のBGMセットリストと合わせ、ご自由にご参考になさってください。
もともと新婦が多めに喋る予定ではありましたが、挙式一か月前に新郎が大動脈解離で倒れて集中治療室に運ばれるというアクシデントが起き、予定通り挙式できるかギリギリまで様子見していたという経緯もあり、新郎の担当部を極力少なくし、ほぼ新婦が司会進行をこなす配分になっています。新婦喋りまくり。
司会は以下の三名です。
・新郎
・新婦
・司会補助（新婦友人）
- 開演前アナウンス（可能な範囲で喋ってください） <<司会補助>>
※開演前に、祝電の差出人の読み方を確認すること
・皆様、本日は（新郎）家・（新婦）家ご両家の結婚披露宴にご来場いただき、誠にありがとうございます。
・開宴に先立ちまして、ご来場のお客様にお願い申しあげます。
・当公会堂、および周辺一帯は禁煙となっております。
・携帯電話、アラーム付腕時計などは、出来ればマナーモードなど、音の出ない状態にしておいてくださいますよう、ご協力をお願いいたします。
・写真撮影、録音、録画は大歓迎でございます。どしどしお撮りください。なお、後日データを共有してくださると、新郎新婦が大変喜びます。
・当会館は地震に強い設計となっております。強い地震が発生した場合、ただちにはお席を離れず、落ち着いて係員の指示に従ってください。
・皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
- 新郎新婦入場 <<司会補助>>
大変長らくお待たせいたしました。
ただいまより、新郎新婦が入場いたします。
皆様、盛大な拍手でお迎え下さい。
（新郎・新婦高砂に到着し会釈をする前に）
皆様、もう一度、盛大な拍手をお願いいたします。
本日は、誠におめでとうございます。
- 開宴の辞・司会紹介 <<新婦>>
皆さま、本日はご多用の折、私たちの結婚披露宴にお越しいただき誠にありがとうございます。新婦の（新婦氏名）です。
本日は皆様に、より私どもを身近に感じながら、楽しくお過ごしいただくため、司会は、わたくしども新郎新婦が自分で務めさせていただくことにいたしました。
新婦側の出席者の皆様がたはご存知の通り、私は喋るのが速くてそもそも喋るのが好きなので、主に私が喋るつもりなんですけど、
私が暴走しすぎないように、（新郎）さんも適宜ツッコミを入れてくださいね。よろしくお願いします。
なにぶん二人とも司会をするのは初めての素人でございますし、何か進行をすっ飛ばしたりするといけませんので、
こちらの（紙を取り上げながら）カンニングペーパーを見ながら喋ったりも致しますが、
温かく見守って頂ければ幸いです。
また、先ほどの入場など、どうしても自分たちでは喋ることができない場面などもございますので、わたくしの友人、（司会補助氏名）さんに、司会補助をお願いしております。
（司会補助）さん、先ほどはありがとうございました。引き続き、本日はどうぞよろしくお願い致します。
それでは、ただいまより、（新郎）家・（新婦）家、両家の結婚披露宴を始めさせていただきます。
行き届かない事もたくさんあるだろうと思いますが、
どうかよろしくお願い申します。（礼）
それでは、（新郎）さんからもご挨拶をお願いします。
- ウエルカムスピーチ <<新郎>>
みなさま、本日はご多用の折、私たちふたりの結婚披露宴にお越しいただき誠にありがとうございます。新郎の（新郎氏名）です。
先ほど、（挙式会場名）にて、みなさまからの祝福をいただきながら、無事に結婚式を挙げることが出来ました。ご列席いただきありがとうございました。
これから、夫婦として二人でともに人生を歩んでいくことのできる喜びと責任に、身が引き締まる思いです。
私どもが今日を迎えることが出来たのは、ひとえにみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。
本日は、日ごろお世話になっているみなさまへぜひ感謝の気持ちをお伝え致したく、ささやかではございますが、宴席を設けさせていただきました。
（病気をしたことと、本日もお酒は控えることなどを説明）
短い時間ではございますが、お楽しみいただければ幸いでございます。
- 主賓挨拶 <<新婦>>
（新郎）さん、ありがとうございました。
続きまして、ご来賓の方より、ご挨拶を頂戴いたします。
新郎の勤務先上司で、（会社名）（役職）の、（主賓氏名）（よみがな）様でございます。（主賓）様、どうぞよろしくお願いいたします。
（主賓挨拶までは、新郎新婦は起立します。大体の場合、主賓の方が「着席下さい」と言われ 新郎、新婦が着席します。）
～主賓挨拶～
（主賓）様、ありがとうございました。
- 新郎新婦自己紹介 <<新婦>>
それでは、簡単に私たちの自己紹介をさせていただきます。
私たちは昨年、お見合いで知り合いました。父親同士が仕事上の知り合いでした。
知り合ってからも、（新郎）さんは東京で、私はこちらで暮らしていたので、今までに会った回数は20回を超えていないくらいですね。まだまだお互い知らない事がたくさんありますよね。お互いに対しても改めて自己紹介しましょうか。
ではまず（新郎）さん、どうぞ。
～新郎の自己紹介～ <<新郎>>
私は小学校の頃から漫画が好きでこつこつと古本屋さんでそろえていましたね。中学、高校と成長するにつれて徐々に小説に移っていきました。そのほかにはガンプラやTVゲームにも興味が移りましたが、今は特に続いているものはないですね。
今はバイクでツーリングに月に1回行くことが楽しみになっています。大体日帰りで戻れる範囲だけですが、それでも行ったことのない場所を回れるのは楽しいですよ。
～新婦の自己紹介～ <<新婦>>
私も小中学生の時は、漫画やアニメが大好きでした。歳を重ねるにつれてだんだん難しいものを読むようになっていって、大学生の時にギリシア悲劇に、社会人なり立ての時にはレミゼラブルにハマったりしてました。今でも読書は大好きです。
大学生の時に半年ほどドイツのハイデルベルクに留学したんですが、その時に、本日ご参加いただいております（友人氏名）さんに、ミュージカルを観に連れて行って貰ったんですよ。エリザベートというミュージカルだったんですが、それでミュージカルを好きになって、人生変わりましたね。
（振り返ると、それまで私の頭の中の世界って、黒い線で描かれた絵と文字で出来てたんです。そこに色々な色とか、音楽とか、踊りとかが加わって、自分が認識したり、頭の中で想像したりする世界がすごく豊かになりましてね。びっくりしました。大海に出てきた井戸の中の蛙ですよ。）
就職してからは働きながら観劇したり漫画を描いたりしていたんですが、ある時読んだ本の影響でウィーン会議にハマってしまいました。エリザベートの舞台がウィーンですし、ウィーンには何度か観劇や旅行でいって既に親しみもあったんですけど、それからウィーンが特別に好きになって、今に至るという感じです。
（以下、時間調整用。状況に応じて喋るか削るかする）
お見合い結婚って今時珍しいかなって思うんですけど、私は歴史オタクでして、自分が贔屓している人の中にお見合い結婚した人もいるので、その人の気持ちを追えるようになると思うと、これもなかなか良い経験だな、と思いました。
- 乾 杯 <<新婦>>
それではお飲み物の準備も整いましたようなので、ご列席のみなさまに乾杯をして頂きたいと思います。
ご発声は新郎の勤務先上司で、（会社名）（役職名）（乾杯挨拶者氏名）（よみがな）様にお願い致します。
どうぞ皆様、お手元のグラスをお持ち下さい。（起立）
では（乾杯挨拶者）様、よろしくお願いいたします。
～乾杯挨拶～
（乾杯の後）ありがとうございました。（着席）
- 祝宴開始 <<新婦>>
それでは皆様、祝宴の幕開きでございます。
お昼もだいぶ過ぎまして、皆様お腹もすいていらっしゃる頃合いかと思います。
どうぞご歓談しながら、ごゆっくりお過ごし下さい。
私たちもここでお料理を頂きながら、適当に喋っていこうと思いますが、
ラジオのDJみたいなものと思って、BGMにして楽しんで頂ければと思います。
BGMといえば、今日のBGMはほぼ私が選ばせて頂きました。（新郎）さんありがとうございます。
8割くらいミュージカルの曲なので、馴染みのない方には申し訳ないのですが、楽しんで頂ければ嬉しいです。
しかしBGMを選ぶ作業、大変だったんですよ。
ミュージカルって、暗いお話が多いんですね。初めて気づきました。
パンを盗んで無実の罪で19年間刑務所に入れられるお話とか、
新世界の神になろうとして色々やらかしてしまうお話とか、
そんなんばっかりなんですね。
結婚式に使えるような、明るい曲やおめでたい曲ってホント少なくて。
いや、ブロードウェイミュージカルだったらそういう曲も多いんですけど、
私が好きな演目は、ウィーンミュージカルや、イギリスのウェストエンドのミュージカルが多いんですね。どっちも暗い大河ドラマが多いんですよ。そこが好きなんですけど。
- 新婦友人スピーチ <<新婦>>
さて皆様、場も温まって参りましたところで、新婦友人の（友人氏名）（よみがな）さんより、代表スピーチを頂戴したいと思います。
わたくしは中学・高校と一貫教育の学校に通っていたんですが、（新婦友人）さんとはその中学を受験する時に出会った、わたくしにとって一番付き合いの長い友人です。
勝手ながら、新郎新婦は着席にて拝聴させて頂きますね。
（新婦友人）さん、どうぞよろしくお願い致します。
（スピーチ）
ありがとうございました。
- テーブルフォト
新郎が元気なら各卓を回る。
しんどそうなら各卓に声がけして高砂に来てもらい、一緒に写真を撮る。
- 新郎・新婦中座 <<新婦>>
皆様、楽しんで頂いておりますでしょうか？
進行の都合（※）上、新郎新婦はここでいったん中座させて頂きます。（※トイレ休憩）
どうぞこのままごゆっくりお食事とご歓談をお楽しみくださいませ。
披露宴第一幕最後の曲は、私をミュージカルに出会わせてくれた恩人の（友人）ちゃんが大好きで、私も大好きなミュージカルRENTより、この曲です。（音響に合図、BGMスタート）
- 祝電披露 <<司会補助>>
ご歓談中恐れ入ります。
お二人に祝電が届いておりますので、3通紹介させて頂きます。
(全文朗読・名前）
（①祝電）
（〇〇会社の〇〇様から届く予定）
続いて読ませて頂きます。
（②祝電）
続いて読ませて頂きます。
（③祝電）
（他の祝電は名前のみ披露）
どうもありがとうございました。 【拍手】
- 新郎新婦再入場 <<司会補助>>
（歓談BGMを消す）
皆様、ご歓談中失礼いたします。
大変長らくお待たせ致しました。新郎新婦様のご入場です。どうぞ温かくお迎え下さいませ。
（BGM開始、音大きめ）
新郎が剣を掲げた状態で、腕を組んで再入場。
- ウエディングケーキ入刀 <<新婦>>
皆様、楽しんで頂いておりますでしょうか？
こちらの剣は、高校生の時に海外研修でイギリスに行った際に
エディンバラのアンティークショップでわたくしが一目惚れして衝動買いしたものです。
それから今まで20年弱、ずっとクローゼットの奥にしまわれていたんですが、
本日めでたく、初めての出番と相成りました。
そして皆様、こちらをご覧くださいませ。ケーキでございます。
という訳で、新郎新婦初めての二人の共同作業といたしまして、
これより、ケーキ入刀をさせて頂きます。
さすがにマイクを持ちながら剣は持てないので、
（司会補助）さん、続きをお願い致します。
<<司会補助>>
どうぞ皆様、前にお越し下さい。
カメラをお持ちの方も、どうぞケーキ台の回りにお進み下さい。
それでは、皆様、新郎新婦のケーキ入刀へ、お力添えをお願い致します。
「３，２，１」と掛け声をお願い致します。
それでは、参ります。
《指で３と指しながら》
「３，２，１！」
（ウエディングケーキ入刀と同時にBGM）
（レベルアップ音が終わったら）
新郎新婦、初めての共同作業を成功させ、見事にレベルアップ致しました！！
おめでとうございます！
- サンクスバイト <<新婦>>
みなさま、どうもありがとうございました！
それでは、ここでサンクスバイトを行いたいと思います。
（新郎新婦、声を合わせて）
「「お母さん！」」
このケーキの最初の一口は、お母さんたちに召し上がって頂きたいと思います。
<<新郎>>
今まで長い間、美味しいご飯を食べさせてくれて、ありがとうございました。
（食べさせる）
皆様、ありがとうございました。
どうぞ皆様、お席にお戻りください。
皆様、楽しんで頂いておりますでしょうか？
披露宴の残り時間も短くなって参りましたので、皆様にやり残したことや言い残したことがないように、ここでフリートークタイムを設けたいと思います。
どなたか、この場で一言喋っておきたい方や、新郎新婦に何か伝えておきたいと思う方、いらっしゃいますか？
また、何かご質問などありましたら、答えられる範囲でお答えしますけど、どなたか新郎新婦に訊きたいことなどございますか？
（挙手した人のところに新婦がマイクを持って駆け付け、コメントを頂く）
- 記念品贈呈 <<新婦>>
皆様、楽しんで頂けましたでしょうか？
それでは、これから新郎新婦から両親へ、記念品を贈呈させて頂きます。
私が描きました、両親の似顔絵です。
＜記念品贈呈後、新郎新婦、両親が６人並んだら＞
- 両家代表謝辞 <<新郎>>
それではただいまから、両家を代表いたしまして、
新郎の父よりお礼のご挨拶をさせていただきます。
～新郎父の謝辞～
どうもありがとうございました。
- 新郎新婦謝辞 <<新郎>>
続きまして、新郎新婦より謝辞を述べさせていただきます。
～新婦謝辞～ <<新婦>>
皆様、本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。
（その場で感じたことを喋る）
～新郎の謝辞～ <<新郎>>
本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。
このような場をもつことができましたのも、ひとえに皆様のお力添えのおかげです。
心より御礼申し上げます皆様より温かい激励のお言葉やお祝いのお言葉をいただき、大変うれしく思います。
（本題：その場での感想）
これからはふたりで話し合い、支えあい、励ましあいながら、温かな家庭を築いていきたいと思います。
皆様とは、今後とも末永くお付き合いできればと思っております。
本日はわたしたちの門出を祝福していただき、誠にありがとうございました。
- お開き <<新郎>>
これをもちまして、（新郎）家・（新婦）家、両家の結婚披露宴をお開きとさせて頂きます。
本日は、皆様のおかげでたいへん楽しい披露宴になりました。
本当にありがとうございました。
また、つたない司会にもかかわらず最後までお付き合い頂き、
誠にありがとうございました。（新郎新婦、深く一礼）
- 新郎新婦退場 <<新婦>>
さて、皆様をお見送りさせていただくため、私どもは一足先に退席させて頂きます。
（司会補助）さん、後はどうぞよろしくお願い致します。
（新郎新婦退場BGMスタート）
<<司会補助>>
※退場後、間がもたなければ、以下の解説を適宜ご利用ください
（こちらの曲は、「オペラ座の怪人」ロンドン初演版クリスティーヌことサラ・ブライトマンと、オペラ歌手アンドレア・ボチェッリのデュエット、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」でございます。
こちら、タイトルで勘違いされることも多いのですが、内容は新たな人生への旅立ち、船出をことほぐお歌です。
雄大で美しい、門出の日にぴったりの曲でございます。）
さて、それでは皆様、お手元のお荷物などお忘れ物のないよう、
ご準備が整いました方からご順に、お開き口へお進み下さい。
本日は誠にありがとうございました。
以上
